たけのこ学園 木工班 ~きょうもがんばったよ~

障害者支援施設 「たけのこ学園」木工班のブログ。 日々楽しみながら、悩みながら、オリジナル作品を作っています。 発想力豊かな天才たち、いったいどんな傑作が生まれるのでしょうね? 木工班担当職員が、日常を綴らせていただきます。

タグ:木工班


たけのこ学園木工班には
ときどき杭の発注があります。
土木や建築に使われる杭だと思います。

発注があった時点ですぐに作り始め
たいていは数日で完成します。
その作業を心待ちにしているのが
男性利用者Yさんです。

どうして杭の作業が好きなのかよく解りません。
でも彼に任された作業は自分の作品を作る以上に集中し
楽しそうに加工しています。

おそらくは「任されている」という信頼感と
「誰かの役に立っている」という満足感からでしょうか?


しかし杭の注文は年に数回の仕事。
「いつ杭の注文が来るの?」
そうYさんに聞かれても良い返事は返せません。

それじゃ、杭のミニチュアを作ろうか?
と言う事で杭のミニチュアを作り始めました。

でもYさんは杭と同じくらいの木を削り始め
小さなレプリカを作るという意味が
良く伝わっていませんでした。

気を取り直し、小さな棒を切って
その先を尖らせて、最後に白いテープを巻いて完成の予定です。
杭を入れるコンテナは私が作って穴を開けました。
杭が完成したらこのコンテナに入れて本当の完成を見ます。

おそらく、本物の杭の製作に携わるときの情熱の
何分の一くらいの嬉しさでしょうか?
やはり「任される」と「仕事に携われる」という部分が
ミニチュア製作では不足しているでしょう。

でももしこの作品を欲しいと言う方が居れば
Yさんの想いも違って来ると思います。
自分の好きな物を表現し、それが求められる。
他者の喜びを創造出来る大切さ、喜びは
私が思っている感情に引けを取ることなく
Yさんの大切なライフワークになると思っています。

さて、どんな仕上がりになりましょうか?
Yさんの一歩は私の一歩でもあります。
この作品がYさんのお気に入りになるといいな。
相変わらず運任せのような支援員ですが
喜びを共有出来るかもしれない嬉しさは
また格別です。


杭とコンテナのミニチュア。今は完成間近です。
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PS:ついに完成しました。
なかなかの出来だと思います。
作品1_s





高崎の大和屋本店で本日から開催される
「月夜野工房と仲閒たち」のための商品を搬入してきました。
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主催者のびーどろパークさんのガラス製品の他にも
様々な作家さんが参加しており、魅力的な作品が並んでいました。

たけのこ製品を一つ一つ並べていると
それを作った時のシーンが思い出されて
みんなに感謝したい気持ちで一杯になりました。

販促用のポスターに入れた「みんなで作ろう!」
その言葉の重み、嬉しさが込み上げてきます。

展示場はコーヒーの香で包まれており
美味しいコーヒーも頂きました。
展示を終えた後、暫くは他の作家さんたちの作品に
見入ってしまい時間を忘れてしまいました。
世間はコロナで大変ですが
ゆったりとした時間が流れる こんな過ごし方も良いですよね。

みなさまの来場をお待ちしております。


【大和屋】高崎本店 陶芸館2階 展示場

2021年7月2日(金)~7月13日(火)
OPEN9:30 CLOSE18:30
〈場所〉高崎市筑縄町66-22





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大和屋 高崎本店にて展示会が開催されます。
たけのこ学園木工班の製品も参加させて頂きます。

【大和屋】高崎本店 陶芸館2階 展示場
2021年7月2日(金)~7月13日(火)
OPEN9:30 CLOSE18:30
〈場所〉高崎市筑縄町66-22

お近くの方、ご都合が合います方
たけのこ製品の他にも個性的な作家さんたちの作品も展示されます。
是非ご来場下さいませ。


ブログ用牛_s

たいへん お久しぶりになってしまいました。

たけのこ学園 木工班の活動は
忙しくも淡々と稼働しておりましたが
その間、新しい販売店が増えたり
コロナウイルスの感染拡大など
紆余曲折を経て新年を迎えております。

「これからは変わらなきゃならん!」

ネットで製品を知ってもらう事も大切ですし
利用者さんの作品の紹介や製品化も実現したい。
ブログもマイペースで続けて行きたい。
(マイペースすぎて間隔が開きすぎないように

新しい製品も作って行きます。
これからは木工室外の出来事も紹介しながら
続けて行こうと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。


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