粗削りした製品を最終仕上げする。
その時は製品を持ったり、しっかりと手で押さえながら
反対の手に紙ヤスリを持って指の柔らかさに任せて擦る。
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こうすると木肌のしっとりとした感触が伝わって来るし
自分の想いが木に伝わっている感じになります。

道具を使わない このアナログな研磨の仕方は
利用者さんが行っている方法でもあります。

切削ではなく、木の表面を優しく剥がすようなこの方法を
木に施していくことで、削り出すというより
本来そこにある物を取り出すような感覚になります。

手仕事の極みを感じます。

利用者さんは道具を巧く使いこなせなくて手で磨いていますが
辿り着いた先が利用者さんのやり方と同じだなんて
私はやはり学ばせていただいたのかなとも思います。

利用者さんや木の温もりに感謝です。