たけのこ学園 木工班 ~きょうもがんばったよ~

障害者支援施設 「たけのこ学園」木工班のブログ。 日々楽しみながら、悩みながら、オリジナル作品を作っています。 発想力豊かな天才たち、いったいどんな傑作が生まれるのでしょうね? 木工班担当職員が、日常を綴らせていただきます。

2017年05月

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木工室は機械類が多く、作業や転倒での事故が起こりやすい。
危険な作業は職員が担当し、移動の時なども
職員が注意を払っています。

利用者さんたちは新しい機械、工具などに興味津々。
見ているうちに使い方を憶えてしまい
使ってみたい気持ちも膨らみます。

でも、そこは我慢してもらいます。
いくら楽しくても危険を伴うような作業はいけません。

事故を起こさせない工夫
常に心がけましょう。

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一昨日は保護者会が催され、利用者のみなさんも、ご家族との団欒を大いに楽しまれたようです。

木工班では、日頃の創作活動で作った 作品を見てもらいました。
保護者の方々も、名作や迷作の数々に、感心したり笑ったり
きっと微笑ましく ご覧頂いた事でしょう。

どんなに親しい間柄でも気づかなかった
意外な一面を発見できたかも知れませんね。

私は遅く出勤したため、保護者会は終わってしまっていて
画像を撮ることは出来ませんでしたが
利用者さんたちから、その様子を伺うことが出来ました。

次は是非、ご家族への想いを込めたプレゼント用の作品にも
チャレンジしていただきたいですね。

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先日作ったトリマーテーブル
さっそく 「ぐんまちゃんなべ敷き」の制作で活躍しています。

目と口の部分で使っています。
刃は それぞれルータービット6mm、エンドミル3mmです
画像では口の中にエンドミル3mmが入った状態
これから修正する所です。

ルーターはテンプレートを使い、フラッシュトリムビットで一気に
作ってしまおうと思ったのですが、欲しい直径の物が無いのと
糸鋸盤で切る手仕事の部分を残したいので、軽い修正のためだけに使う事にしました。

一つ一つ丁寧に作りたいという思い、切り手による好みの違い
同じ物は無い、僅かな個性の違いを お楽しみいただけましたらと思います。




学園では明日「保護者会」が開かれます。

利用者さんが待ちに待っていたイベントです。
それは保護者の方々も同じだと思いますが
職員にとっても利用者さんの日頃の活躍をお伝えできる
貴重な機会となります。

利用者さんの最高の笑顔を見られたり
意外な一面を保護者の方から お伺いできたり
この機会から得られる情報は今後の支援の指針となります。

あいにく私は夜勤のため、同席することは出来ませんが
その温もりの余韻を感じられるはずですので
それを収めてこようと思っています。


木工室では 木工だけをやっているわけではなく
本を読んだり、絵を描いたり、音楽を聴いたりしながら
時々木工をしている方もいらっしゃいます。
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木工室は不思議な場所で
技術の修練の場でもあり、好きなことをして過ごす場でもあります。
一見するとバラバラな行動をしているように見えますが
それでも木工室で活動しているという絆で結ばれています。

歯磨き、班活動、おやつ、入浴、これらは班単位で行われ
同じスケジュールをこなし、お互い助け合う仲間として
木工班という括りは大切な物となっています。
ですから、木工室に行って自席で過ごす事って大切な事ですよね。


学園は27日の保護者会を控え、利用者さんの気分は高揚気味です。
日頃の成果を保護者の方に見ていただける機会があれば
嬉しいでしょうね。

納入される杉板にはバラツキがあり
それが返って製品の個性になっています。IMG_1055-t
今日、なべ敷きを加工していて
側面に木目の中心が綺麗に出ている物を見つけました。
偶然の産物でしょうが、何となく縁起が良い気がしました。

節にしても、欠点としてみれば 残念な感じになりますが
よく見ると様々な形が、個性的で魅力的です。
死に節は取れてしまうので使えませんが
他の節を効果的に使っていくことは出来ないでしょうか?
色々考えています。


一日の作業が終わり、糸鋸盤に感謝しながらオイルを注しました。
切りかけの木片も そのまま明日切る人にバトンタッチ。
作業が区分けされているわけではなく、それぞれが連携して製品が完成しています。
みんなの作品ということですね


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