たけのこ学園 木工班 ~きょうもがんばったよ~

障害者支援施設 「たけのこ学園」木工班のブログ。 日々楽しみながら、悩みながら、オリジナル作品を作っています。 発想力豊かな天才たち、いったいどんな傑作が生まれるのでしょうね? 木工班担当職員が、日常を綴らせていただきます。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「 きょうもがんばったよ 」は、Mさんのくちぐせ。
一日かけて作るはずが5分で完成 !?
それもいいでしょう、楽しく頑張ってるんだから。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

「第27回ゆうあい作品展」が、テラス沼田1階で開催されています。

IMG_20230212_0001_s
14日(火)午後3時まで開催されていますので、是非お立ち寄り下さい。


今日やっと観に行くことが出来ましたので
各事業所の方々が工夫を凝らした作品の一部をご覧下さい。

テラス沼田
P2120001_s
P2120004_s
P2120006_s
P2120007_s
P2120008_s

たけのこ学園木工班の利用者さんの作品です。
P2120009_s
台は実用に使えるように、強度も考えて補強してあります。
ボンド付け、色塗りも全部本人が行っております。
サイコロは以前に塗っていた色を塗り直すように
独特の色合いを選んで塗っていました。

たけのこ学園木工班の利用者さんの作品です。
P2120010_s
よくこの絵を描かれる利用者さんに今回は大きく描いて頂きました。
色塗りの時ははみ出さないように真剣に塗っており
あまりの熱中ぶりにアクリル絵の具が乾いてしまいそうでした。
出来上がってとても喜んでいたので、宝物になればいいなと思います。

トラは端材を組み合わせて一生懸命考えた形です。
そのとぼけた表情とは裏腹に、この形になるまで何週間も
木片を組み合わせて考え続けた結晶です。

たけのこ学園木工班の利用者さんの作品です。
P2120011_s
杭は以前から作っていましたが今回も皆さんに見て頂きたいと言う希望で
出品されました。杭のお手伝いが大好きなので、その光景を思い浮かべながら
作ったことでしょう。

台は端材をうまく組み合わせて裏に補強を入れています。
新たな作品の台座としてこれから活躍してくれるでしょう。


P2120013_s
P2120014_s
P2120015_s
P2120016_s
P2120017_s
P2120018_s
P2120019_s
P2120022_s
P2120023_s
P2120024_s
P2120025_s
P2120026_s
P2120028_s
P2120029_s
P2120030_s
P2120032_s

たけのこ学園の利用者さんの作品です。
P2120033_s
いつもカラフルな絵を描かれる方です。
背景もきちんと塗り、丁寧に仕上げて行きます
描かれたモチーフのことを伺いますと
仲の良い友達やご家族だということです。
お話を伺いながら制作の様子を見ていると
作品の愛おしさが増します。

P2120035_s
P2120036_s
P2120037_s
P2120039_s
P2120041_s
P2120042_s
P2120046_s

昼時でしたので会場は空いており
じっくりと眺めることが出来ました。

いや~、ほんとに利用者さんたちの発想と
大胆さには驚かされます。
私も日頃から作品作りを考えていますが
このような作品から刺激を受ける場合も多いです。

これからも次の目標を掲げて、力作を作られることでしょう。
良い物を見せてもらいました
作品を作られたみなさまに感謝いたします。



ルーティーンと言えば味気ないでしょうか?
利用者さんには毎日必ず同じ作業を行う方がいらっしゃいます。

Mさんの木工室での日課は
まず四角い木片を磨いて積む。
P7260045_s_s


綺麗に積み終わると次は紙ヤスリを選び
それで大きな木片を磨く。
お茶やおやつタイムを挟んでまた磨く。

同じ作業なので、ただ漫然と磨いていると思えば
Mさんは真剣な顔
P7260046_s_s

そうです。真剣に作業しているのです。
毎日真剣に同じ作業を続ける事は
もはやルーティーンではなく
毎日新しい気持ちで臨む真剣勝負。

それは美しく尊い!


思えば私はどれくらい続かなかったか・・・
Mさんを見習いたい。

同じ様な一日を新しい気持ちで迎える精神で
このブログを頻繁に更新することを宣言して
Mさんへの感謝の気持ちとします。


たけのこ学園木工班には
ときどき杭の発注があります。
土木や建築に使われる杭だと思います。

発注があった時点ですぐに作り始め
たいていは数日で完成します。
その作業を心待ちにしているのが
男性利用者Yさんです。

どうして杭の作業が好きなのかよく解りません。
でも彼に任された作業は自分の作品を作る以上に集中し
楽しそうに加工しています。

おそらくは「任されている」という信頼感と
「誰かの役に立っている」という満足感からでしょうか?


しかし杭の注文は年に数回の仕事。
「いつ杭の注文が来るの?」
そうYさんに聞かれても良い返事は返せません。

それじゃ、杭のミニチュアを作ろうか?
と言う事で杭のミニチュアを作り始めました。

でもYさんは杭と同じくらいの木を削り始め
小さなレプリカを作るという意味が
良く伝わっていませんでした。

気を取り直し、小さな棒を切って
その先を尖らせて、最後に白いテープを巻いて完成の予定です。
杭を入れるコンテナは私が作って穴を開けました。
杭が完成したらこのコンテナに入れて本当の完成を見ます。

おそらく、本物の杭の製作に携わるときの情熱の
何分の一くらいの嬉しさでしょうか?
やはり「任される」と「仕事に携われる」という部分が
ミニチュア製作では不足しているでしょう。

でももしこの作品を欲しいと言う方が居れば
Yさんの想いも違って来ると思います。
自分の好きな物を表現し、それが求められる。
他者の喜びを創造出来る大切さ、喜びは
私が思っている感情に引けを取ることなく
Yさんの大切なライフワークになると思っています。

さて、どんな仕上がりになりましょうか?
Yさんの一歩は私の一歩でもあります。
この作品がYさんのお気に入りになるといいな。
相変わらず運任せのような支援員ですが
喜びを共有出来るかもしれない嬉しさは
また格別です。


杭とコンテナのミニチュア。今は完成間近です。
P6220006_s







PS:ついに完成しました。
なかなかの出来だと思います。
作品1_s





こんにちは
暑い日が続いていますが いかがお過ごしでしょうか?

たけのこ学園木工班の利用者さんも支援員も
暑い中、休息を取りながら木工作業に勤しんでいます。

先日、笹を切ってきてみんなで願い事を書きました。
ご家族のことを書かれたり欲しい物を書かれたり
コロナが収束しますようにとか
病気が治るように書いていた方もいらっしゃいます。
P6300002_s



名前や絵だけ描いている方に
「これは何をお願いしたの?」
そんな質問をしてみました。

き○こさんは丸い緑と黒の絵を何枚か描きました。
「き○こさん、これは何が描かれているの?」
「緑と黒の食べ物?」

『違いま~す。ないしょ!』

「じゃあ、ヒントだけでも教えて?」

『う~ん、それもないしょ!』

ないしょはないしょ
誰だってそんなことはあります。
いったい何が描かれて何をお願いしたのでしょうね? 
根掘り葉掘り聞いてみたい気持ちを押しとどめ
その大切な何かがかなうようにと思いました。
P6300004_s


さて、今年のみんなの願いはかなうでしょうか?
織り姫と彦星の衣装が緑と黒だったりしたら
それはとてもファンタジックな事でしょうね。

すっかり見上げることの無くなった7月7日の夜空に
今年は緑と黒の天体ショーを探してみることにしましょう。


たけのこ学園木工班の利用者さんたちは
毎日それぞれの創作活動を行っていますが
Sさんの牛の工具箱が組み上がり
後は色を塗るだけになっていました。

顔にラインを引いていたので
ホルスタインをイメージしたのだろうと思い
「じゃあ白と黒のアクリル絵の具を用意するから次回に塗ろうね」
その言葉にSさんは大きく頷いていました。


さてその次回。
白と黒の絵の具を持って来た私を待っていたのは・・・

IMG_7170_s

IMG_7172_s

IMG_7174_s

IMG_7175_s

!!!!!!!!!!!!!!!!!!


白黒してしまったのは私の目でした。

「ホルスタインじゃないんかい~!」

しかも油性のマジックで塗っているw


利用者さんのオリジナリティーは私の想像を超える!

でもでも
こんな牛が居たらファンタジックだな~。


 

このページのトップヘ